両足首をピッタリくっつけて起立してみてください。

この時、左右の足首と膝がピッタリくっついて、足の間に隙間ができていなければ、O脚ではありません。
そもそもO脚とは
日本人にはO脚が多いと言われていますが、その原因にはいろいろなことがあります。
生まれた時から赤ちゃんの時にはすでにO脚という人は極めて少なく、ほとんどの場合には日常生活や生活習慣などが原因で起こります。
O脚の原因
その中で日本人にとても多い原因の一つに、お尻を落として床に座るという生活習慣があります。
欧米では床に座るという習慣がなく、小さな子どもでも常に椅子に座るため、O脚の人はとても少なくなっています。
最近では日本人でも床に座る習慣を持たない人が増えているとはいえ、畳の部屋では床に座ることになりますし、学校でも床に座る機会はとても多いものです。
お尻を落として座る機会が多いと、骨盤が開いたり骨格がゆがんだりしやすくなるために、O脚になりやすくなってしまいます。
女性のO脚の特徴



女性の場合には、大人になってからO脚になってしまうケースもあります。
これは、出産などによって骨盤が開いてしまったり、慣れないハイヒールを履いて姿勢が悪くなってしまうことも原因として多くなっています。
また、慢性的な運動不足で筋肉が弱くなったときも、骨を支える筋量の低下で骨が変形しやすくなってしまうこともあるようです。
O脚にならないためには、骨格がかたまってしまう以前の幼少期から、足が曲がらないための予防策を取る必要があります。
O脚とガニ股との違い


O脚は正面から見ると左右の足が外側に開いている状態なため、ガニ股のように見えてしまうという特徴があります。



O脚はガニ股だと思っている人も多いのですが、実際にはこの二つは全く異なるものです。
O脚とガニ股それぞれの特徴
どちらも足が湾曲していますし、膝がねじれている状態ですが、膝が内側にねじれているのか外側にねじれているのかによって、O脚とガニ股にははっきりとした違いがあります。
まずO脚の場合には、足をピッタリくっつけた時に正面から見ると、膝小僧が内側に入っているように見えます。
一方、ガニ股の場合には膝小僧が外側にねじれているのが特徴で、女性よりも男性がなりやすい現象です。
太ももの骨はどちらもねじれていますが、ねじれの向きが違うことによって体型にも大きな影響があります。
O脚の場合には、骨盤が開くことによって太もものほねが外側にねじれてしまいます。
ねじれ方が違うと影響も違う
生活習慣などを改善せずに放置してしまうと、このねじれによって骨盤がどんどん開きやすくなり、結果としてお尻が大きく見えるという結果になります。
一方、ガニ股の場合には、太もものほねが外側にねじれるのですが、原因は骨盤ではなく歩き方と姿勢にあるため、太ももが外にねじれることによって骨盤がキュッと小さく閉じるので、その結果お尻は小さく見えることになります。
正面から見た感じはO脚もガニ股もそれほど大きな差はないように思えますが、ねじれ方が違うと体型にも大きな影響が出てしまうのです。
改善法や矯正法も異なる
原因が異なるO脚とガニ股は、改善法や矯正法も異なります。
どちらも、生活習慣を見直して原因ごと取り除く心がけは大切ですが、それぞれ症状の度合いや年齢、生活習慣などによって適切な矯正法は異なるので、自分で判断して無理な方法で矯正しないようにしましょう。



特に症状がひどい場合には、事故を防ぐためにも専門家の指示に従って矯正するようにしてください。
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